よわよわエンジニアの生存戦略

この記事は QUELCODE Advent Calendar 2019 の 22日目の記事です。

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はじめに

こんにちは、みやにしです。
今回の記事は、私の副業先でもあるQUELCODEというプログラミングスクールのアドベントカレンダーの記事となります。
今年の10月頃から、QUELCODEでプログラミングスクールの講師として副業を始めました。日曜の午前中のクラスを担当しています。

講師なんて偉そうなことをしている立場で言うのもなんなんですが、入社時の私は会社の歴史上No.1の使えないエンジニアでした。
今も決して、技術的に ”強い” エンジニアではありません。
ちなみに、ここで私が言っている "強さ"とは、
技術に対する興味関心の強さ × 知識量 × 経験量
みたいなイメージを持っていただければと思います。

周りのエンジニアの方を見ていると、技術的な探求心が強く、趣味がエンジニアとしての仕事に近い人が多いなと思います。
正直、私にはそこまでの熱量も知識も経験もないですし、周りを見ていると焦ることも多いです。
それでも、あくまで職業として、エンジニアの道を生きて行きたいと思っています。

QUELCODEで学んでいる方々は本当に意欲的で、それこそ "強い" エンジニアとして卒業される方も多いと思います。
でも、みんながみんなそうなるべきとは決して思いません。
そもそも、卒業後に出会う現場のエンジニアは、昔から研鑽を続けているような「つよつよエンジニア」が圧倒的に多いわけです。
そんな人達と出会って自信をなくしてしまった時、
自分のエンジニアとしての価値が分からなくなってきた時、
「エンジニアを辞める/諦める」という選択肢ではなく、
「エンジニアとして生き残る」という選択肢を持って欲しいという気持ちを込めて、この記事を書きました。

前書きが長くなりましたが、
実際によわよわエンジニアな私が、どんなことを考えてエンジニアとして生き残っていこうとしているのかを書いておこうと思います。

「他の人の知識を使える」人になる

仕事をしていると、自分が知らないことや未経験の分野に対しての判断を求められたり、実装をしなければいけないことがあったりします。
そんな状況を解決するには、
①自力で調べる
②人に聞く
という2つの選択肢が考えられます。
入社直後の私は、なるべく自力で調べられないかと試行錯誤して時間を浪費していました。
これ、新卒あるあるだと思っていて、自分が与えられた仕事なのに、他の人に教えて貰うのが申し訳ない…という方って多いと思います。

しかし、会社目線で考えると、その仕事が遂行されるのであれば、極論誰がやってもいいわけです。
なんなら、誰がやったのかより、どれだけ早くできたか、の方が重要なことが多いです。
自分で調べて分かる目途が立っているのであれば調べればいいですし、誰かに聞いた方が早そうなら聞いてしまえばいいんです。
そして、それを知見として貯めることができればいいんです。
知りたい情報にたどり着くまでのスピード…もっと言えば、求められている判断や成果物を提出するまでのスピードを大切にしてください。

もう一つ、別の視点で考えてみてほしいのですが、
知識を持っている側の人はその知識がどこで必要とされているか分からない場合も多いです。
しかし、分からないことを質問することで、その知識を引き出すことができるわけです。
私は、人の持つ知識や情報を上手く引き出すのも一つの能力だと思っていますし、私が後輩のメンターをしていた際もそのように伝えていました。
何よりそう思うことで、自分自身が人に聞くことに抵抗感がなくなりました。

自分の知識がないことを恐縮するのではなく、聞き上手になって、自分の知識も高めていきましょう。

「観点の組み合わせ」を増やす

エンジニアとして就職していれば、技術的な観点をもって物事を判断できることが求められる場面に遭遇します。
もし、技術的に社内で一番造詣が深い分野があれば、その分野についての判断を求められたり、質問/相談を受ける機会はかなり多くなると思われます。
それは会社にとってすごく価値のあることです。

しかしそういった、自分が「尖っている分野」がない場合はどうやって価値を出せばいいでしょうか。
もちろん「自分が尖っている分野を作る」のも正しい道だと思います。
でももう一つ、道があります。
それは、「いろんな分野を知り、複数の観点をもつ」という道です。 

例えばですが、自分の携わっている事業の形態や影響範囲、その事業が今後どういった方向に進むのか…などが分かっていないと、どんなに技術的な知識や観点を持っていてもその事業に最適な判断ができないことが多いです。
逆に、複合的な視点を持っていると、いろんな立場を考慮した最善策を考えることができるため、周りから意見を求められることが多くなります。
その経験によって、すでに持っている視点が深まり、さらに様々な場に呼ばれるようになります。

この場合、別に一つ一つの観点知識は深くある必要はないと思っています。
特に自分の本業務以外のことは、それを本業務にしている人より詳しくなくて当然です。
「なんとなく分かっている・知っている」ことがたくさんあることがとても重要なのです。

ゲームで例えるならば、「ある特定の武器を使うのがめちゃくちゃ上手い人」になるか、「いろんな武器をすべてある程度使いこなせる人」になるかみたいな感じです。
(逆に分かりにくいかな…)
一本集中で特定の分野のスペシャリストになるのか、広く浅くな知識を組み合わせて価値を生むのか。
自分の性格やキャリアパスと組み合わせてどちらを目指すべきかは考えてみるといいかと思います。
ちなみに私は、後者を目指して日々勉強中です!

さいごに

今回の記事は決して「つよつよエンジニアを目指すな」ということではありません。
(むしろ、そこを目指せるなら目指したほうが幸せかもしれません。)

でもエンジニアだっていろんな人がいます。できること・できないことも人それぞれです。
自分の周りの人が強いからと言って、必ずそれを真似しなきゃいけないわけではないんです。
自分が人よりちょっと得意なことがあれば、そこから新しいエンジニア像を創ればいいんです。
私自身、そうやって自分だけの価値を作っていきたいなと思いながら仕事をしています、という共有でした。

この記事が誰かの参考になれば、そして、エンジニアという職業のハードルを少しでも下げることができれば幸いです。

謝罪

かなり時間ギリギリな投稿になってしまいすみません。。。
自分の文章を書く遅さに愕然としています…。

結婚パーティーという名のLT会を開催した話

この記事は Willgate Advent Calendar 2019 の 9日目の記事です。

qiita.com昨日は parco さんの 「新卒総合職の私がGAS入門してみた」 でした!

 

はじめに

こんにちは、みやにしです。
今年を振り返るため社内のアドベントカレンダーに参加することになったので、今年一番印象に残っていることを書こうと思います。

 

私事で恐縮なのですが、今年の5月に結婚いたしました。
夫は大学時代の研究室の後輩であり、

という部分が私との共通点です。
そんな似通った経歴をもつ私達の友人は、9割がエンジニア(現役/元)、残りの1割はWeb系ベンチャーの総合職や別の業界に就職している元高専生など、大変偏りがある布陣となっております。

私には、夫との結婚が現実味を帯びてきた頃から憧れていたことがありました。
それが、「自分の結婚パーティーでLT(Lightning Talks)会を開催すること」です。

www.wantedly.com

今年、やっとその憧れが叶ったので、実際にどんな会になったのか、こだわったポイントと併せて紹介したいと思います!
結婚式や2次会のコンテンツにお困りのエンジニア夫婦の皆様!
LT会、オススメですよ!!


ちなみに…
明日のアドベントカレンダーでは、私の結婚パーティーの企画・運営を一挙に担ってくださったなつめさんの記事が公開されます!
こちらは、結婚パーティーをプロデュースする側の目線で、大切にしたことをまとめてくださっています。
改めて、なつめさん夫妻がいらっしゃらなかったら、私達のパーティーは破綻していたな・・・と思うほど、完璧かつ綿密なプロデュースをしていただきました。
友人の結婚パーティーの幹事に抜擢された方に特にオススメします!!
ぜひ楽しみにしてみてください!
 

「1.5次会」形式の結婚パーティーとは?

最初に、私達が行った結婚パーティーの形式について少し紹介します。
私達はいわゆる「1.5次会」という形式を取りました。

1.5次会に厳密な定義はない(と思う)のですが、挙式+披露宴の形式よりはカジュアルで、2次会よりはフォーマルなパーティー、という感じです。
細かい部分は主催者によって異なります。私達の場合は以下のような形式にしました。

  • 座席・・・席固定の着席
  • 料理・・・フルコース
  • ご祝儀・・・会費制
  • 引き出物・・・引き菓子+プチギフトのみ
  • 会場・・・レストラン
  • 挙式・・・なし
  • ゲスト・・・友人のみ

ここで一つの、大きなポイントが「ゲストが友人のみ」という点です。

この結婚パーティーの1ヵ月前に、親族だけでの結婚式を開催しました。この時は、挙式+披露宴の形式で開催しました。
親族と友人を分けた一番の理由は、ゲストにとっていい意味で緊張感の少ない場を提供できるのではないかと思ったからです。

例えば、今回のLT会を親族も交えて開催してしまうと、LTをする側の心理的障壁が上がるだけでなく、話せる内容も限られてしまいます。
親族側としても、LT会がどのようなものか分からない分、発表中にごはんが食べづらかったり、反応に困ってしまう可能性がありました。
結果的にこの判断は正解だったと思っていて、適度に内輪感があり、ゲストとの距離が近い雰囲気を作り出せたように思います。

新郎新婦の言葉も全部LT!パーティーのコンテンツは?

それでは、実際に私達が行った結婚パーティーの流れを紹介します。

  1. 新郎新婦入場
  2. 新郎からのウェルカムLT&クイズの説明
  3. 乾杯~歓談
  4. 友人代表LT(3名)
  5. 歓談
  6. クイズ結果発表
  7. 新婦からのありがとうLT
  8. 記念撮影

今回の結婚パーティーには「寿LT会」という名前をつけていました。
(名づけ親は、私達夫婦の共通の先輩でもあり、LT会の司会を担当してくださった弊社の岡田(@okashoi)さんです!)
あくまで「結婚パーティーではなくLT会」、という位置づけにして、新郎・新婦からの言葉もすべてLTで伝えさせていただきました。
元々はただのコンテンツの一つとしてLTをする予定だったのですが、このように振り切ることで、全体に統一感が出せたのがよかったです。

 

メインコンテンツである友人代表LTは、友人3名にお願いしました。
お願いした基準としては、

  1. 現役エンジニアである
  2. 普段から勉強会等で積極的に登壇している

という部分で、2については特に重視しました。
エンジニアばかりとはいえ、知らない人もいる中で喋るというのは緊張することです。そんな中でも、普段から勉強会などでの登壇を積極的に行っている人であれば、その緊張も合わせて楽しんでくれるのではないかと考え、今回の3名を選ばせていただきました。
実際、スピーカーの友人がTwitterに登壇資料を公開してくれたり、ネタにしてくれたのがすごく嬉しかったです!

 

そして、一番大変な司会者の方は、その条件に当てはまる最たる方にお願いしました。
弊社の岡田さんは、社内外を問わず勉強会に積極的に参加しており、登壇もしておられます。

tech.willgate.co.jp

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弊社開催の勉強会で司会を行うことも多く、その場を上手く回してくれるという安心感があったため、ぜひ司会をお願いしたい!と考えていました。
なんと、前日までPHPカンファレンス北海道2019に参加し、その帰宅の足で私達の結婚パーティーにきてくださいました。
さらに、LTをお願いした友人の一人が怪我で参加が難しくなってしまい、前日にLTの代読をお願いしたのですが、そのハプニングすら「おいしい」と快く引き受けてくださいました笑

そんな心優しいスピーカーおよび司会の皆様と、他ゲストの皆様の盛り上げの力によって、大変盛り上がったコンテンツとなりました。

LTの内容は、事前にざっくりとしたテーマをお伝えし、あとは登壇者の方にお任せしていました。
そんな無茶ぶりの中、三者三様に、エンジニアのハートをわし掴むLTに仕上げてきてくださいました。

  • スピーカー1:同じ大学の研究室出身の友人 「私達夫婦の取扱説明書」
  • スピーカー2:私の中学からの友人「結婚生活を支える技術」
  • スピーカー3:同じサークル出身の友人「結婚にまつわるお金のはなし」

笑える話もタメになる話も満載で、「へぇ~」「なるほど~」などの声もあちらこちらから上がっていました。そんなゲストの皆様の反応が、私達は本当に嬉しかったです。

LT以外にも・・・私達がこだわったところ

友人だけのパーティーだからということで、LT以外にもいろいろ好き勝手やった部分があるので、紹介したいと思います。

テーブル名

各テーブルの名前はプログラミング言語にしました。

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今回のパーティーでは、ゲスト全員に席次表を配布するのではなく、当日の受付で座るテーブルを教えてもらって席に着く、という形式を取りました。
せっかくなので、AとかBとかではなく、エンジニアらしいテーブル名にしたいなと思い、このようにしました。

ちなみにテーブル名は、そのテーブルに座るゲスト全員が知っている言語であることにこだわりました。今回のゲストはかなり偏りがありますが、非エンジニアの方や別業種のエンジニアの方もきてくださっています。よく知らない言語名を聞いても困るだけなので、このような選定基準を設けました。

クイズ

クイズはテーブル毎でのチーム戦とし、テーブルの上にはクイズ内容が記載された「論文」を配置しました。

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クイズの内容としては、私達夫婦の顔や体格がそっくりなことを挙げ、
顔の輪郭と中身を入れ替えた画像と入れ替えていない画像を用意して、どちらが入れ替えていない画像か選んでもらったり、
手足の魚拓や後ろ姿などを比較してどちらが新郎のものかを選んでもらったりしました。
結果、全問正解が1チームだけという超難問ができあがりました。

ちなみにこの論文は、私達夫婦の出身研究室が毎年参加していた、言語処理学会年次大会の予稿集フォーマットをお借りしています。夫がTeXで書き上げてくれました。

トレビの泉 

御利益がありそうなので、トレビの泉を作って配置しました。

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ゲストの皆様が受付を済ませた後、トレビに投げ銭ができるよう、5円玉も準備しました。このクオリティの高いトレビの泉、製作者はなつめさんです。

note.com

受付をお願いした友人に、このトレビの泉の話を一切していなかったため、最初から混乱させてしまったのが大変申し訳なかったです。

さいごに

今回の結婚パーティーは、たくさんのゲストの方に支えられて成り立ちました。
企画・運営してくださったなつめさん夫婦、LTのスピーカーや司会を引き受けてくださった皆様、そして今回のパーティーに参加して、盛り上げてくださったゲストの皆様・・・。

主催は私達でしたが、このパーティーを支え、作ってくださったのは皆様でした。
改めて、ありがとうございました!
一生に一度の結婚パーティーが、こんなに楽しいものになるとは思いませんでした。心の底から、開催してよかったです。

 

この記事を読んで、結婚パーティーでLTもいいな!と思ってくださった方が、一人でもいらっしゃると幸いです笑

 

明日の Willgate Advent Calendar 2019 は、
なつめさんの「エンジニア夫婦の1.5次会の企画・司会をしたら最高だった話」です!

 

ぼそぼそ呟くブログ、はじめるぞ~~~

はじめに

はじめまして、みやにしです。
Web系ベンチャー企業でエンジニアをしています。
最近、少しずつ発信していきたいことが増えたので、ブログを作ってみました。
技術的な話の方が少なくて、個人的に興味があることをぼそぼそ投稿する予定ですヾ('ω')ノ
飽き性な性格なので、気まぐれに書いていこうと思います。
よろしくお願いします。

ちなみに、このブログでの発言は個人の見解であり、所属する組織の公式見解ではありません。

今後の予定

今年はこのブログから、アドベントカレンダーに2本投稿予定です!

12月9日(月) ウィルゲート Advent Calendar 2019

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12月22日(日)QUELCODE Advent Calendar 2019

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絶賛準備中です。

ちなみに、12月4日から新婚旅行で10日間の海外旅行が待っています♡
楽しんできます♡♡♡